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女性の体の「冷え」-その2
「冷え性で困っている」という男性には、あまりお目にかかりません。男性に比べ女性の方が冷えやすいのは、熱を作りだす組織である筋肉が少ないうえに、冷えを体内に溜め込む性質を持つ脂肪が多いためです。(それ以外に、新陳代謝及び胃腸機能の低下、甲状腺の異常などが原因になって冷えが起こる場合もあります。)
ちなみに、冷えを体質的なものと考える西洋医学では「冷え性」と表現され、冷えが様々な不調のもとになるという考え方がベースにある東洋医学では「冷え症」と称されます。
今はむかしに比べ、冷房やシャワー浴の普及、冷たい食べ物、飲み物の過剰な摂取など、体を冷やす機会が格段に増えています。それらの要因で冷えた体に様々なストレスが加わると、月経異常をはじめとした疾患を抱えやすくなるだけでなく、最終的には不妊症にまでいってしまうことも。もちろん、すべての病気がそれだけを理由に発症するわけではありませんが、少なくとも冷え性の人に症状が出やすいことは確かです。
たとえば、最近急増しているPMS(月経前症候群)。これは月経前に、イライラや落ち込み、抑うつなど、主に精神面の不調が強くでるものですが、現在、非常に多い婦人科系トラブルのひとつになっています。
クリニックにも「生理が近づくたびに情緒不安定になって、周囲の人にあたってしまう」「衝動を抑えてはいるが、ついカッとして子どもの首を締めたくなる」といった悩みを抱えて訪れる人が何人もいます。
なかには診察中に泣き出してしまう人もいます。
健康な時なら何でもないストレスでも、体が冷えていると心のバランスまで崩すほどのダメージになりえます。女性を診察する場合は、心と体を同時に診察する必要があると、日々痛感しています。
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