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「月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)」-その1
『以前にはなかった病気なのですか?最近急にクローズアップされてきた ように思いますが?』
まだ原因はわかっていませんが月経周期と深く関わった病気です。
PMSは、以前は月経前緊張症と呼ばれていた病気です。月経前緊張症は けっこう歴史がある病名で、今から70年も前から使われてきています。
アメリカではだいたい50年前にPMSという病名がでてきて月経前緊張症に とって代っていますが、日本ではずっと月経前緊張症といわれてきました。
月経前緊張症もPMSも産婦人科学から出た病名ですが、PMDDは1994年に アメリカの精神医学会が定義したものです。専門的な言い方をすると、「特定不能うつ病性障害」の一つということで、精神症状面でPMSの重症型とみなされています。
こういった病気は「昔はなかった病気」というわけではなく、一般の方はもちろん、婦人科や心療内科、精神科の医師でも、そういう病気がある
ことを知らなかったというのが正直なところだと思います。
月経痛がひどければ月経困難症、周期が乱れれば月経不順という診断名がつくのに、月経の前に出る不快症状は「生理的なもの」で「治療の対象に
ならない」と考えられていました。
PMSとPMDDは「月経前から現れ月経が始まると消える症候群」と定義され ています。「月経前」というのは数時間という単位ではなく、短くても
3日ぐらい前から出てくるもので、長い場合は排卵の直後ぐらいから症状 が出て、月経が始まった翌日ぐらいまで続くということもあります。
患者さんからの訴えは多岐にわたっています。身体症状では下腹部痛、 下腹部の膨満感、頭痛、吐き気、嘔吐、お乳が張ったり過敏になったりする、手足がむくむ、ニキビ、便秘や下痢、のぼせ、倦怠感、体重増加などが主な症状です。ちょっと変わった症状としては食欲の異常亢進や逆の不振、嗜好の変化(甘いものや炭水化物が食べたくなる)というのも結構あります。
精神症状ではうつ、情緒不安定、過敏、緊張、睡眠の変化(不眠、過眠)、 集中力や判断力の低下などがよく見られるもので、ちょっとしたことで
泣く、あるいは号泣するなどということもあるようです。
【月経前症候群(PMS)チェックテスト】
ここ最近3回の月経の始まる前5日間のことを思い出して、以下のような 症状がなかったかチェックして下さい。
〔感情〕
□うつ状態になる
□怒りが爆発する
□イライラする
□不安になる
□判断力が低下する
□社会的引きこもりになる
〔身体症状〕
□乳房が痛い
□腹部膨満感
□頭痛
□手足がむくむ
感情、あるいは身体症状の項目に一つ以上チェックされた方は、月経前症候群の疑いがあります。 (アメリカ産婦人科学会の定義より改変)
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