けい子レディースクリニック表参道


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こころとからだのQ&A
 「'04年3月号」 ▲コラム一覧に戻る
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Q

腹圧がかかると尿もれが 対策を教えて
風邪をひいて激しく咳き込んだりときに少し尿がもれました。以来テレビを見ていて笑っただけでももれるようになり、困っています。10年前の2人目妊娠のとき、同じ状態になりましたが、そのときは自然に治りました。なぜ、突然、締まりが悪くなったのでしょうか。そのままにしておいて治りますか 。
(神奈川県・45歳・会社員)

A

日常的に肛門を閉める運動をすると改善します
40代以降の女性の3人に1人、出産経験のある人なら2人に1人が尿もれの経験があるといいますから、密かに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
尿失禁には、3種類のタイプがあります。くしゃみや咳などをして腹圧がかかったとき起きるのが「腹圧性尿失禁」。ほかに尿道がゆるんでもれる「切迫性尿失禁」や排泄力が衰えて起きる「溢流尿失禁」がありますが、どちらも主に高齢者に見られるもの。40代、50代の女性に圧倒的に多いのは 腹圧性尿失禁で、ご相談の場合も例にもれません。
なぜ腹圧性尿失禁が起きるのかといいますと、膣や膀胱、肛門の周囲にある骨盤底の筋肉がゆるむためです。
ゆるみは、出産の前後にも起きます。大きくなったお腹に押されて骨盤底の筋肉が伸びきるためです。しかし、出産時の尿失禁は、一時的なもので、たいていは治ります。まだ筋肉が衰えていないので弾力を取り戻すからです。
本格的な骨盤底の筋肉のゆるみが起きるのは、更年期が近づいてきて女性ホルモンが減少し始めてからです。
女性ホルモンが少なくなると、筋肉が弱くなります。それで尿道は広がり、骨盤底の筋肉もゆるんで、少しの圧力がかかっただけでも、尿もれしやすくなるのです。
もし、妊娠時に大きなお腹が筋肉をめいっぱい伸し、傷つけていたら、さらに筋肉は衰えやすく、かつてのツケが後になってあらわれてくることになります。
また、筋肉は使わなければ、衰えていきますから、運動不足の人や肥満している人も骨盤底の衰えに拍車をかけます。尿失禁は突然始まるように思えますが、徐々に要因が積み重なって起きるのです。
いずれにしても、尿失禁をそのままにしておくと、ひどくなります。悪化をふせぐには骨盤底を動かして鍛える体操をするといいでしょう。
また、トイレでの排尿の途中でとめる要領で、肛門をぎゅっと締めてみてください。そのとき動くのが骨盤底の筋肉ですから、朝ベッドから起き上がるとき、椅子から立ち上がるとき、台所で料理しているときなど、機会あることに意識して締めてみましょう。軽いうちなら、まめに骨盤底の筋肉を鍛えることで治すことも可能です。
なおお腹をきっちりした洋服や下着で締めつけるのは、もれをひどくします。着衣はゆったりめにしてください。
【尿失禁体操の要領】
・肛門(括約筋)を5秒間締めて緩めます。おならを我慢するときの要領で。
・尿道と膣を5秒間しめて緩めます。排尿中に尿を止める要領で。
以上の動作を1日4回をめどに、予防に行う人は1回につき10セット、軽く失禁のある人は20セット続けます。

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Q

生理前の頭痛や吐き気 だんだん強くなってきました?
生理前に激しい頭痛と吐き気がします。ひどいときは、起きていられないくらいで、家事もできません。たいていは生理前のことで生理が始まると治まりますが、長いときは1週間も続くことがあります。また、時々ですが生理でなくてもお腹が痛むことがあり、病気ではないかと不安を感じています。
(川崎市・35歳・主婦)

A

ひどいときにはピルで症状を緩和する治療法もあります
お話から察すると、月経前緊張症のようですね。月経前緊張症の特徴は、お腹の痛みより頭痛や吐き気など、生理とは直接関係のない症状がでること。精神的にも不安定になり月経痛よりもつらいと訴える人も多いのです。
月経前につらい症状がでるのは、排卵後に卵巣内の黄体から分泌される黄体ホルモンの影響が大きいようです。あまりひどい症状が出るようでしたら、避妊用の低用量ピル(避妊以外の使用でも主に自費ですが)を服用して排卵を抑える治療をおこなうこともできます。ただし飲んでいる間は楽になりますが、やめたら再発ということも起こりがちです 。
また、生理前にむくみがひどくなり、体重も2〜3kg増えるという人も多く、そういう場合には漢方薬も効果があります。
月経前緊張症は、とにかく月経が始まると治まってきますから、頭痛には頭痛薬、吐き気には吐き気止めを服用して乗り切るという方法もあります。
生理でなくてもお腹が痛むことがあるとのことですが、重要なのは痛む時期。あるいは排卵の痛みかもしれません。それなら、問題はないのですが、生理周期に関係なく痛むのであれば子宮内膜症ということも考えられます。いずれにしても月経前緊張症とは別のことと考えて、痛みが続くようでしたら一度きちんと検査を受けてみてください。

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Q 市販薬を長く使っていると効かなくなる?
生理痛がひどく、毎回薬を使っています。その薬が最近、効かなくなってきました。薬は1種類というわけではなく、薬局の人にすすめられて何度か種類を変えています。でも、どの薬も効かなくなった気がします。生理痛のほかにも、胃薬や風邪薬など薬は飲むほうです。飲みすぎで効き目が落ちてきたのでしょうか。
(清瀬市・40歳・会社員)
A

効き目が悪くなったのは薬のせいより、痛みが強くなったのでは
薬の効き目については、患者さんからもよく質問されますが、生理痛用の痛み止めを長く飲んでも、耐性ができるようなことはないはずです。もしかして症状が強くなったのかもしれませんね。だから薬が効かなくなったということも考えられます。ちょうど40歳ごろといえば、子宮内膜症や子宮筋腫が発症しやすい年齢。あるいはそういう病気があって生理痛がひどくなってきたのかも。とくに子宮内膜症は、いままでの薬が効かなくなってくるのが症状のひとつです。
月経の量がだんだん多くなっているようなら、一度は婦人科でチェックを受けてみましょう。そしてその際には、月経痛の薬を処方してもらうといいですね。単に生理痛にすぎなくても市販薬よりは病院処方薬の方がよく効くので楽になるかもしれません。
生理のときは鎮痛剤を飲むこと自体は、そんなに体に負担がかかるものではありませんし、常用化してしまうこともありません。むしろ、月経のときに楽にすごすために1〜2日間薬を飲むほうが痛みを我慢するよりずっといいと思います 。
ただし、生理痛の薬は痛くなってから薬を飲んでも効果が薄れることがあります。これは市販薬でも病院の薬でも同じ。まだ、痛みが軽い、生理が始まったばかりのときに我慢せずに飲むのがより効果的な飲み方です。効き目が気になるのなら飲むタイミングも見直してみてください。

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